かぷし。

あまりにも久しぶりすぎて、

このフォントの雰囲気についていけていない

割と大人になったじぶんがいます。

これはどうしたものか。

とりあえずビールだ、ということで

都内で働く山岳ガイドの彼女が送ってくれた

関東限定クラフトビールなぞをうほうほと開けてみる

しあわせな夜中の2時。

いやもうね、これは深夜ではない。

おはようビールなのです。

このところ、

梅と桜と桃などが一緒に咲く畑地帯に出くわすと、

そう春さんも焦りなさんなという気持ち半分、

寒の戻りでみんな風邪ひかぬよう備えようなんていう、

知恵袋みたいなおとなの大事な現実半分。

そして、

桜前線なんて言う言葉は今頃冷や汗かいてるなと

どこぞの日向ぼっこじいさんみたいなことを思う。

今年初めて桜を見上げたとき、

今までとは全く違う感じがした、

何か心底ほっとした。

ああまだ大丈夫だ、いけるいけると。

心配や不安や澱みや滞りや泥んこ沼みたいな

そんなものの話ではなくてただなんとなく、

ああ大丈夫、大丈夫と思った。

たぶん、あったかいってすごい。

だって、このビールがこんなに美味しいんだもの。

粥川なつ紀