お姉さんはプロでした。

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ジュースバーに立ち寄ったときのこと。

 

私と3歳1歳の3人でオーダーカウンターへ。

3歳が自分でお話ししたいというので、

14kgをよいこらと抱き上げると、

 

“スイカジュースのMサイズを一つください”

 

なんと可愛らしい、親バカ炸裂。

するとお姉さんは

いまLサイズは100円引きですよ、と。

 

よくわからないが、迷う3歳さん。

するとお姉さんは

1歳さんの方をチラリと見て

Lサイズを2つにお分けすることもできますよ、と。

 

1歳の弟とジュース2つという響きからか

それが良いですという3歳さん。

 

ジューサーの中でスイカがジュースになるのを

おーー!と興奮気味に見ていたのは1歳さん。

出来立てをしっかり両手で受け取って、

氷が溶けるほど握りしめて飲むスイカジュースは

本当に美味しそうでした。

 

お姉さんの仕事は本当に素晴らしかった。

ひとりのお客さんになれた息子は、

誇らしげであったし、

ジュースも何倍も美味しかったと思う。

このご時世でそうそう出歩かないために

社会経験も少ないと憂える親として

本当にありがたいなとも思いました。

 

粥川なつ紀