随分と随分と前のことですが、
半夏生に半夏生を飾ってタコを食べました。
今はもう立秋も過ぎてしまいましたが、
いやいや立秋過ぎが暑いでしょうという
そんな近年なので、
今頃にタコ話でもよしとして。
そろそろ暦も修正したらどうかな。笑。
でも、
酷暑や厳冬のなかにあって、
暦の上では秋です、
暦の上では春ですが、
とそんなことを言いながら
少し先の優しい季節に想いを馳せるのも
希望があっていいかもしれないなとも。
コロナ禍で忘れそうな季節の行事ですが、
(実際には猛烈育児で忘れそうなのだけれど)
母と息子と三世代で梅仕事をして、
七夕にはおばあちゃんが作ってくれた甚平を着て
息子にとって兄弟同然の従兄弟たちと切子の前で写真を撮り、
山の奥の冷たいお水を汲んできて、
そろそろお墓まいりに花火かな。
友人が言うには、
どんな苦境にあっても
希望を忘れず生きてくれた先人たちがいるから、
今の自分たちがいるのだ、と。
だから明るく生きることを手放してはいけないのだと。
日々に忙殺され雑に生きてはいないかと振り返る
季節の手仕事などはそんな時間をくれます。
家族元気で丁寧に暮らしたい、
今のわたしの望みです。
粥川なつ紀