辺戸岬。

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ここには沖縄の北の人たちの思いが綴られた

大きな石碑が立っていました。

 

戦争そして日本からの支配の歴史、

それは今も変わらず続いているということが

切々と綴られたものでした。

 

はしゃいでセルフィーをする日本人。

これって日本語?と無邪気に笑う女子大生。

立ち入り禁止と書かれた場所で撮影する外国人。

岬に咲く真っ白なテッポウユリを眺めては、

歴史を知ることの意味を強く感じた瞬間でした。

歴史に寄り添うことは人の命を守ることだと。

無知は罪という言葉が浮かびました。

 

かつて未成年者殺人を犯した未成年の少年が

亡くなった子の分まで長生きしたい

と裁判の際に発言をしたそうです。

それは当然世間の怒りを買うことになったのだけれど、

その姿から読み取れるのは言葉のままの意味ではなく

罪の重さに自分を責めながら生きるという

反省の言葉だということだと、

わたしの敬愛する言葉の師が言っていました。

 

言葉を知って歴史を知る。

歴史は今につながっているということを

若い頃には深く考えもしなかったけれど、

時も命も絶え間無く続いているもの。

 

わたしに与えられたほんの少しの時間を

自信と誇り持って手渡していけるそんな人生になるよう

学び歩んでいきたいと改めて思います。

 

粥川なつ紀