1月16日のジャズフェスのこと。

わたし個人としては3年ぶりのステージ。

1500人の大ホールが復帰戦となり、

爪の先まで不安の塊だった自分自身に

“何が起きても3年ぶりだから”

と喝を入れて迎えた本番当日。

 

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コロナ禍でのステージを知らなかったわたしは

客席の空気感が全く読めず本当に難しかった!

ステージにも客席にもたくさんの人なのに、

孤独感に押しつぶされそうになるだなんて。

あ〜ラジオの生放送だと思えばよかったなと

今更ながら思うけれど、笑、

その時は必死すぎててんやわんやでした。

講師、音楽監督として15年目のこのバンドのコンサート。

3バンド合わせて50名ほどの出演者の進行が

いちばん大事で、いちばん大変なお仕事だけれど、

今年はコロナ禍ということもあり、

例年はゲストを招いての1時間を変更して

講師6名+卒業生での特別演奏もお届けしました。

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面白いことに唯一ほっとしていたのが、

この講師演奏の時間。

じぶんの楽器を持って演奏している間は、

頭スッキリ心は落ち着き真っ白で

無の境地とはこういう感じか!と。笑。

何もかも忘れて音と向き合う時間は、

とても久しぶりで新鮮で幸せでした。

 

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本当は人前がとても苦手で、

MCなんて神のなせる技と思うほど話下手、

チームプレイよりは個人競技派といいますか

先頭に立ち引っ張るタイプではないわたしが

こんなに長く務めさせてもらえるのは

スタッフの皆さんのおかげであり、

参加の生徒のみんなのおかげであり、

毎年コンサートに足を運んでくださる

たくさんの応援のお客様のおかげです。

本当に本当にありがとう。

 

ふたりの男の子の親になり、

自分の非力を嘆きながらも踏ん張る毎日。

感染症対策で世の中が閉じているところに

世界中が地球規模で緊張状態となり、

日本は3.11から11年ということもあって、

いまは言葉も音もなかなか紡げないでいますが、

たくさんの命を思わない日はないです。

 

粥川なつ紀