涸フェス2日目のこと。全編。

山の朝は早いです。

 

明るくなる前から行動し、

午後3時にはその日の仕事(登山)を終える。

必然的に起床に朝ごはんは早く、

5時過ぎから5時半にはお腹いっぱいにいただいて、

朝6時には皆出発しています。

 

この日も涸沢で演奏だったわたし。

出発する皆さんを見送りゆっくりホットカルピス。

毎度のことながら贅沢な時間を過ごしました。

 

ただただ美しい景色を眺める時間は、

小さな自分を認めるには十分すぎるくらいあり、

そうこうしていたら10時前にはお腹がなって

ランチの特製ビーフカレー☆

あ〜〜〜〜〜また食べたい、今食べたい!!

 

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2日目の演奏は午後4時。

 

晴れ女のわたしにしてはめずらしく雲が気になる午後。

でも、予報は雨だったけれど降る気配はあまりなし。

ビバ、晴れ女。

「ライブ中は降らないから大丈夫」

天気に関して根拠のない自信が自慢のわたしは、

舞ってくる霧雨にも負けないでライブスタート。

 

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そしたら見て、これ。

後光が!!!笑。

 

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MCを担当してくれた西村さんの

素敵な言葉が溢れる「言葉のプロ」らしいMCを

演奏での息の上がりも忘れて、楽しんでいました。

 

前日の夜の宴の演奏よりも随分と

イベント自体と息があった感じがしたのは、

西村さんや参加の皆さんの楽しんでいる波が伝わってきて、

なんだか前日よりもご機嫌な自分がそこにいました。

 

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自分の曲が少しと、

あとはその日の皆さんからのリクエストに応える

いわゆる”流し”みたいな企画を演ったのだけれど、

音やメロディの持つ力を改めて強く感じたし、

音は音だけで成り立つものではなくて、

そこにある記憶とともにあるものなんだと

再認識した時間でもありました。

 

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年間20万人が訪れるこのテラスで

たくさんの人と一緒に過ごした寛ぎのひととき。

夜とはまったく違う顔の山々に見守られて、

押し戻される音は、低い雲の天然の反響板で。

 

今思い出してもため息しか出ません。

こんなにしあわせな思いしてていいのだろうか。笑。

演奏中はそんなことすら思えてくる、

ただひたすらに自由で楽しい時間でした。

子供が積み木でもしてたような気分です。

 

そして、さらに続くフィーバー!!

小屋のお兄さんの粋な計らい!!!

もうね、みんな大好きです。笑。

 

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この後には山っ子なら泣く子も黙る

プロアドベンチャー田中陽希さんの講演を聞き、

やっとゆったりとした山の夜がやってきました。

 

2日間めいっぱい楽しみすぎて、

またズーーーット続いてた緊張の糸が解けたのか

知らない間に深い眠りに落ちてしまい気づいたら朝。

えーーーーーーーーーーーーーー!!!

山のプロ達がみんなで宴会やってたのに!!!!

 

 

それもそうよね。

皆さんは山のプロなんだもの。

山の体力も気力も自分のペースがちゃんとある。

わたしは山登りが大好きな音楽人であって、

普段とはまったく違う環境でも

きちんと演奏をすることに照準を合わせた2日間だもの。

そりゃ寝落ちするさ!!!

と自分をなぐさめる私でした。笑。

 

nacci