桃から生まれた”なち太郎〜”

最近の〇〇太郎さんといえば、

ピコ太郎さんが浮かびますけれども、

むかーしむかしのことじゃった〜といえば

桃・金・浦島の三太郎さん。

 

先日のこと。

出先からの帰り道に前々から行ってみたかったところに寄ってきました。

その名も「桃太郎神社」

何がすごいってシューーーーールなのです。

 

芸術における「シュルレアリスム」とは

現実を無視したかのような世界を絵画や文学で描き、

まるで夢の中を覘いているような独特の非現実感は

見る者に混乱、不可思議さをもたらす。

桃太郎神社はまさにシュルレアリスム。笑。

 

正面の鳥居をくぐるとお出迎えしてくれるのは

桃から生まれたところの桃太郎。

一応”ぷりっケツアングル”にしておきますが、

”危ないので登らないで”との看板が現実的です。

 

というか、ここは神社です。

 

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犬やらキジやら猿やら、

おじいさんやらおばあさんやら、

ついでにちょっと不気味なカカシのコンテストやら

その間を笑いながら通り抜けると階段の上には

すでに日本一の旗を揚げた桃太郎が!

 

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この”日本一”にちょっとした違和感があったわたし。。

今一度桃太郎のお話を読んでみることにしました。

 

まずよくある不思議の1つおじいさんが

”桃を切ったのに桃太郎が切れてないのはなぜか”。

それはね、実は桃は切ってないんですね。

切ろうとしたら中から桃太郎が割って出てきた。

 

ホーーーーなるほど。

 

そして、

どうして大して強くもなさそうな動物を手下に

鬼ヶ島の鬼たちを退治できたのか。

それはね、

おばあさんの日本一のきびだんごが1つ百人力だから。

 

ホーーーーーーなるほど。

それなら一人と3匹で400人力だ。

 

でも、ちょっと待って。

 

”おばあさんのきびだんご”が日本一で1つ百人力。

おばあさんのきびだんごが日本一なのだよ。

桃太郎が日本一ではないのだよ。

このノボリはおばあさんのきびだんごなのだよ!

きびだんごの営業旗なのだよ!!!

 

エーーーーーーー!!!!

 

確かに本の挿絵の旗には「ももの子たろう」ありました。

 

おじいさんは、名前を書いた旗を持たせただけだった。

とすると、この日本一の文字の旗は誰が何のために。。。

やっっっぱりきびだんご・・・がよぎります。

 

鬼ヶ島から凱旋した桃太郎一座であれば

その後日本一の旗を掲げて歩くもいいでしょう。

でも、ウルトラマンが選挙のタスキのように

「宇宙一のウルトラマン」とぶら下げてダダと戦う、

もしくはウルトラ警備隊がそんなのぼりを立てていたら、

・・・ちょっと商いの匂いを感じてしまう。笑。

 

桃太郎はきっとそんなことしない!という

ヒーローに対する幼心の憧れのようなものが、

「日本一に対する違和感」を感じさせたのでしょう。

 

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このワンコは、

両手を揃えて”頂戴”してるみたいに見えます。笑。

この奥には反省してる鬼なんかもいて、

それはもうツッコミどころ満載です。

 

「何事も極めることが大事だ。」

よく笑った帰り道は心なしか足取りも軽く、

早々に桃太郎神社のご利益を感じたのでした^^。

 

さーーーー☆

明日は大事なスタジオ仕事です。

頑張っていこー!

 

nacci