半日程空いていたのでさんぽしました。
観たかった展覧会とごはんへ行くことに。
予約しないで寄ったそのお店は
お昼時だったこともあり10組程待っているので、
先に展覧会へ足を運ぶことにしました。
東京国立博物館 表慶館で開催中の
「アート オブ ブルガリ〜130年にわたるイタリア美の至宝」
正面までやってくると、
そこはもうブルガリの空気に包まれて。
建物自体の力ももちろんあるけれど、
このブルガリのフォントの威力たるや。
昨年旅して来た夢のギリシャ。
そこのひとつの街から出た銀細工の少年が
大きな夢を持ってイタリアへ羽ばたいて、
その心を代々受け継いで来たブルガリ。
その大切にされてきた美術品が観られるのね。
そんな想いを持って会場に入ったわたし。
ため息しかない2時間でした。
作品の隙のなさに背中に力が入って、
まばゆすぎて目が疲れたくらい。笑。
でも違和感。。。
なんなんだ、この違和感。。。
わたしにとっては
美術館や展覧会、ギャラリーは居心地が良く、
国内外問わずよく訪れてる方だと思う。
でも何か見辛い違和感。
充足感と違和感を持ったまま、
オレンジの実がぷんぷん匂う銀杏並木の上野公園を
足下に気をつけながら歩いて辿り着いたのは
上野駅の元貴賓室にあるフレンチ。
お昼の時間を過ぎていたのでコースはなく、
ビストロで味わえるようなプレートごはん。
でも目当ての安納芋ポタージュはちゃんとあって
嬉しくなっちゃいました。
レモングラスジュレのブラマンジェ。
濃厚ブラマンジェとレモングラスの爽やかさ。
あ〜〜〜また食べたい。笑。
見渡すと6人グループの有閑マダム。
うち何人かはハリセンボン春菜ちゃん似で、
姉妹なのかしらと思う程。
でもどうやら久々のぷち同窓会だったみたいで、
旦那さんや子ども、自分の健康話が
賑々しく、目紛るしく繰り広げられており、
ひとりの食事もラジオを聞いているかの様に
楽しく過ごしました。笑。
帰宅後。
姉に一日の話しをしたところで、
展覧会で感じた違和感の正体が明確に。
「それは宝飾品として観てるひとたちだね」
なるほど。それだわ。
拳大のサファイアやルビーやダイヤをみて、
その炭素や酸化アルミニウムの年月に感動はすれど
その場で即市場価値とはならなかったんですよね。
だから、その違和感がなんなのかが分からなかった。
大昔から芸術家にはパトロンが必要、
そんなこんなで芸術について考えちゃいました。
本当に綺麗だった。
地球っていうのはこんなものが創れるんだなと
感激して帰ってきました。
良いお散歩でした。
nacci