この冬の初めのころに、
幼馴染が届けてくれた逸品。
わざわざのシュトレン。
ちびちびと楽しんでいたはずなのに、
あっという間に胃袋に吸い込まれてしまい
今ごろまた恋しくなっています。
わざわざとわざわざつけてあるのは、
“わざわざ”さんだからなのだけれど、
わざわざということばを屋号にするくらい
理想に対して惜しまないという姿勢が
とっても格好いいなぁと思う。
例えば
予想の一歩先のことをする、
期待の一つ上のことをする、
必要より一つ余分なことをする、
いわゆる”喜ばれるわざわざ”という格別の事には
知識や技術にそれから心意気と
もうひとつ大事なのはこころくばりだと思う。
そのさじ加減はセンスと経験かしらね。
骨惜しみしない、と言っても
ただ闇雲に時間を費やしては意味がないわけで、
手間暇を惜しまないための無駄省きも大事。
このバランスもセンスと経験かなぁ。
そんなこんなの深読みしつつのシュトレンは
これまた格別の美味しさだったりする。
と、記憶で反芻する夜更けです。
センスも経験も磨けるよね。
それはわざわざの積み重ねなのかなとも思う。
粥川なつ紀