スパイスレモネード。

 

 

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血液型が30歳も過ぎた頃に突然変わったわたしは、

(人間ドックの型判定が赤ちゃんの頃と違ってただけ)

占いなどは全く気にしなくなったけれど、

ふとみた「きょうの蟹座ラッキースポット」とやらが

“行きたかったところ”となっているのをみて、

幸いにもお昼寝が短くていい日だった息子とぷらり。

 

そこは車で30分ほどの前々からお邪魔したかった場所。

わたしのスタジオも外観と内装のギャップはかなりあるけれど、

この場所もかなり良いギャップ♪

 

こんな山の麓であったかいスパイスレモネード。

この中は田舎ではないなと。

 

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店主夫妻の大らかさが居心地の良さ。

ミルクを冷ますのにボウルをさっと出してくれたり、

あーうーと呼びかける声に答えてくれたり、

ちいさな子育てを通ってきた人の心配りが沁みる。

 

息子はすぐにいつもの自分の事をはじめて、

わたしはのんびり窓からの風に身を委ね。

靴を脱いで上がるあたりも、

この戦闘態勢な日々を靴と共に玄関に下ろして、

ゆったり出来たひとつかなという気もする。

 

メニューにガトーショコラを見つけ、

スパイスに合うはずと追加でオーダー、大正解。

 

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壁には、氷壁を登る際に使うピッケルが

なんの違和感もなくおしゃれにかかっていたり、

好きな山の絵描きさんの絵を見つけて嬉しくなり、

書籍とともに山岳地図が置いてあったりと、

なんとなく良い匂いがして、笑笑、

奥さんとお話しすると旦那さんが山大好きと。

 

良い匂いにつられて帰り際に立ち話。

聞けば、長く京都でカフェと皮製品のお店をやっていて、

5年ほど前にお店とともに岐阜に戻り移住だそう。

なんと理想的な。

やっぱり”スパイスレモネード”だったわと。

 

こういうブログ久しく書いてなかったな。

なんというか、少し思い出してきた。

あれこれ追われたり躍起になったりする前、

軽やかにあちこちで吹いて回ってたじぶんが

いつも見たいと思っていた景色。

 

大人の仕事の世界ではなくて、

音楽業界という世界でもなくて、

なんかアートの世界でもなくて、

ただただ面白そうと触手が伸びる方へ進むだけ。

そこで見えたものが見たかったもの、という。

全てが結果オーライな無敵思考。笑。

 

まあ、だからいろんな人がいて

ある意味生傷絶えない日々でもあったけれど。笑。

そんなわたしに人生のボーナスステージをくれた人たちは

次々星になってしまって折れそうな時期に、

夫と息子が降ってきてくれたんだなと、ふと。

 

出来ない理由というのは大抵後付けだからな。

考えようによっちゃぁ〜今は物凄く軽やか。

あとの人生オマケみたいな軽さだ。

 

そうだ、京都にいこう。笑。

 

nacci