夏でも無性に食べたくなるのが、
まっくろに味が染みた味噌おでん。
仕込み始めてから3日目の朝のお鍋は
写真は少し明るく見えるけれど、
卵なんて燻製卵みたいに艶々。
この鍋を傍に置きつつ、
何度も他の食事を用意していると、
どこぞの小料理女将にでもなった気分。
今の時期なら青々とした楓と芍薬が咲く
水を打った玉砂利の小さな前庭を通って、
白いこ綺麗な暖簾をくぐると、
小紋に鮮やかなパステルグリーンのお太鼓帯の
歳の頃は40半ばの女将がお出迎え。
“お待ちいたしておりました”
割とできそうな気がする。笑。
小料理なちこ、いや名前がよくないな。
吉野 が良いか。しらんけど。笑。
母の仕込んだ手作り豆味噌じゃないと
我が家のこの味にはならないので、
そろそろ味噌も覚えようかな。
新生姜にらっきょう梅仕事も時期ですな。
粥川なつ紀