ルーツ。
根源。
祖先。
そんなことをじっくり考える日でした。
春のお祭りは五穀豊穣を祈って、
秋のお祭りは五穀豊穣に感謝して、
祈って感謝して、祈って感謝して、
自然の中で生きる時には祈りと感謝、
それに尽きるんだろうなと思います。
そんな思いの中、この日のお祭りは
山道を車で30〜40分登ったところにある郷。
さざれ石のふるさと、岐阜 春日(かすが)。
鎌倉時代から続くとされるお祭りの起源は
源平の戦で源氏の勝利を祝って始まった、
とされています。
この日は雲ひとつない綺麗な青空のもと、
大きな杉の中にある神社で行われました。
老いも若きも華やかな衣装に身を包み
唄の衆は朗々と歌い、
舞の衆は太鼓を打ちながら悠々と舞う、
祭りはみな男衆の仕事で、
それはそれは美しいです。
当時の都からも近いこの地は、
臣籍降下した賜姓皇族や
その近親の地にもなっていたようで、
珍しい名字が郷にはあります。
平安時代には、
今の”君が代”のもととなったとされる
さざれ石を詠んだ和歌が詠まれたそう。
古今和歌集にあるこの”さざれ石の和歌”が、
本当にこの地で詠まれていたとしても、
なんら不思議ではない空気が今も流れている
とても素敵な郷です。
何が大事か。
この静かな郷は、
都会にはない時間を教えてくれる
とても素敵なところです。
nacci