涸フェス1日目のこと。後編。

15時からの開会式の後、

早速ステージ設営に入ります。

 

会場となる場所は山小屋のテラスの最上段。

普段はなかなか上がれない特等席!!!

山と渓谷のスタッフの皆さんと一緒に設営です。

 

当然ですがプロの音響さんはいない環境。

こういう時に自分で機材が触れてよかったと思います。

そして感心してしまったのがヤマケイの皆さん。

一流雑誌の編集者さんともなると何でもできる。

分からないことに対する推進力がとても素敵でした。

 

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みんなでラインをつないでサウンドチェクして、

あるものないものいろいろの中、

試行錯誤しながらのセッティングが完了。

 

その頃には何と!!!

あの「日本百名山」の撮影隊が!!!

しかもクルーがわたしを撮り始めた!!!

山好きが聞いたらたまらん響きです。

山っ子として完全にミーハーなちこ、

興奮をぐっと抑えて笑顔で準備です。笑。

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サウンドチェックも無事終了し、

お楽しみの山の夕ご飯〜〜〜〜〜〜〜!!!

涸沢ヒュッテのご飯はお魚にお肉にお野菜にと

ここが2300mということを忘れてしまいます。

丼飯ガンガンいけちゃう恐ろしい美味しさ。笑。

 

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日も暮れつつある午後7時。

ちょっとガスってはいるけれど気持ちいい。

みんな思い思いの場所でビールなど片手に

ゆったりとした山の夜を楽しんでいました。

 

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暗くなるにつれて音も変わるの。

なんて言ったらいいのかしら、

音の戻ってくる感じがすごく形容しがたい。

聞いてくれたみなさんからは、

「どこかから聞こえる残響がすごく心地良い」

「音が空に伸びていく」

そんな言葉をかけてもらいとても嬉しかったです。

 

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どこかから聞こえる残響、という説明は言い得て妙。

音を出している自分ですらそう感じるんです。

 

防寒着の上にアウターはレインウエア。

夏の夜でももちろん寒いです。

1時間ほどじっとしているとブルブルと震えがくる中

皆さん最後まで聞いていただき嬉しかったです。

 

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写真の奥に見えるのは涸沢小屋の明かり。

ヒュッテよりも少し上に位置していて眺めも違う。

とぼとぼあるけば20〜30分くらいかしら。

その涸沢小屋や下のテント場でも

テラスと同じように演奏を楽しんでもらえたとの声に、

ただただ驚くばかりでした。

 

だって、何百mも離れているのに!!!

 

さすがカールだなと唸ってしまいました。

 

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雲が静かに降りていた夜でしたが、

なんと奇跡が起きたの!!!!

ほんの、ほんの、ほんの一瞬!!!!

満天の星空が現れたのです。

そしてその次の演奏曲は”見上げてごらん夜の星を”

なんという、山の神様の粋な計らい。

 

ただただ演奏を楽しんだ夜でした。

 

翌日の演奏に備えて、

この夜もビールはまだお預け。笑。

 

nacci